あの人にインタビュー - コクーンさん

コクーンさん

コクーンさん

今回は、主婦でありながらバンド活動を行われているコクーンの水月悠里加さん、本田裕子さんに、コクーン結成のきっかけ、コクーンが歌う歌などについてお話を伺いました!

(2007年03月30日)

コクーン結成のきっかけ


水月)彼女とはPTAで知り合いになりました。PTAの中でも裕子ちゃんがお子さんを4ヶ月半で亡くされていたことをみんなが知っていて、その事についてなかなか触れられない状態が続いていたときに、私が結婚5年くらいでようやく子供を授かっていたので、とても他人事とは思えず、裕子ちゃんに自分から何か出来ることがないかと思っていました。その歌声が裕子ちゃんを少しでもなぐさめてくれないだろうかと思ったのです。その後お母さん同士の親睦会で自分が感動したボーイソプラノのCDを裕子ちゃんに貸したことが出会いのきっかけです。


本田)周りの人は腫れ物を扱う様な感じで、なかなか子供の事については、ほとんど話してくれなかったのに、ゆりちゃんは普通に接して来てくれてそれがとても自然な感じがして嬉しかったのです。


水月)そこから友達になり仲良くなった頃、ある日、私の中に詩と曲が浮かんできて友達である明美(岡部明美さん)に電話で聞かせたら泣いてくれたのです。それで思い切って裕子ちゃんにも聞いてもらおうと思って次の日に聞いてもらったら、泣いてくれたのです。音楽に導かれるようにしてこういった事をしていって5つくらい歌が出来ていきました。


ある日、明美の仕事のパートナーが亡くなったという事を聞き、なんとか励ましたいと思い我が家でホームコンサートを開いて明美に歌を聴いてもらったのです。コンサートが終わった後、明美が大泣きして「ずるい!あなた達ずるい!二人だけでこんなことをしていて!」と言われました。


本田)その言葉を聞いて衝撃を受けました。私は以前、音楽関係の仕事をしていたのですが、だんだん音楽を仕事にすることが苦しくなってきて、出産とともに足を洗ったのです。けれども、「ずるい!」と泣きながら言われた事がまた音楽を始めるきっかけになったのだと思います。


コクーンの音楽


本田)自分の昔の記憶を思い出して、「あぁ、こういう風に考えれば良かったんだ」という風に考え、受け止めて、自分なりに手放して、これで良かったんだ、と思うことがカウンセリングであるらしいのですが、そういう風に考えるとコクーンの音楽はカウンセリングの様だ、と言われることがありますね。


経営者の方には、「祝福の歌」が良いと言われることが多いです。苦労されている方、特に経営をされている方で、「成功したい」とか「お金が欲しい」とか「有名になりたい」と沢山求めていて上手くいかなかった方ほど、歌に響いてくださる方が多いようです。


水月)そういった方々からメールを頂くのですが、「強くなりたくて力を求めたのに、優しくなるようにと弱さを授かった、という詩を聞いて、まさにこれは自分の事だと感じ泣いています。」というような感想を頂くことがあります。


私たちの歌は決してお涙頂戴でやっているわけでは無いのですが、不思議とスッと入り込む曲が誰かに1曲はあるようです。


本田)男性で歌を歌う方は、大きな所から世界が平和になって欲しいと大きな幸せを願う人が居ると思うのですが、私は、女性として母親として皆さんが足下から幸せであって欲しいのです。例えば自分の子供が幸せであって欲しいということは、家族が、地域が、学校が、そして日本が、世界がという風に結局は、子供の幸せが世界の幸せに波及すると思うのです。


水月)子供たちには、みんな「愛されている」ということを知って欲しい。もしも貴方が死んでしまったら、どれだけ親が悲しむかを知って欲しいです。お父さん方で私たちの歌を聴いて下さる方で、車の運転をしている最中にcocoonの歌を聞いていたら、号泣してしまい危なくなったので路肩に車を止めた、というかたもいらっしゃいます。


自殺されるかたの7割が男性で7割が経営者の方々と聞いたのですが、この方々は「助けて」と言えない人なのですよね。こういう方々に私たちの歌を聴いていただきたいと思っています。


本田)私も娘がいじめられていた事があって、やはり私が一番初めにしたことは、娘を抱きしめたことでした。抱きしめるということが一番自分の気持ちが伝わるし、相手の気持ちも分かる気がします。


水月)個人的な深いところにある体験は、みんなの体験、分かち合える体験になると思うのです。だからみなさんに共感していただけるのかもしれませんね。


本田)コクーンの歌は、問いかけの歌だと思っていて、答えを共有するのではなくて、100人居たら100人の答えがあると思うので、その答えについての問いかけの歌になれば良いなと思っています。


水月)コクーン結成当初から「1人でも多くの人にコクーンの音楽を聴いてもらいたい」と思っています。とくに、子育てまっ最中のお母さん、お父さん、頑張って生きている方々に聴いていただきたいですね。ある方から、コクーンさんの歌は、弱い人に味方をする歌だ」と言われた事があります。「人間の柔らかい所、弱い所に届く歌だと思うので、この視線をこれからも無くさないで曲を作って、歌って欲しい」と。


そういう意味では、おしりを叩かれて勉強、仕事をされている方、疲れている方の所に届いて、「そんなに頑張らなくていいんだよ、休んで良いんだよ、嫌なことは嫌だって言っていいんだよ」というように、なんかお役に立てることが出来ればと思っています。

コクーンさんコクーンさんプロフィール

PTAの活動を通して出会った本田裕子(キーボード)、水月悠里加(ボーカル)の主婦2人組ユニット。2000年に開いたホームコンサートがきっかけとなり本格的に曲作りを開始。
2002年、自主制作CD「cocoon 1」をリリース。
2005年9月、セカンドアルバム「cocoon 2」をリリース。
バンド活動開始以降、300回を超えるライブを行っている。


コクーンホームページ
http://www.yy-cocoon.com/

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