SQな場所 - 井の頭公園

井の頭公園 - 都会を忘れる憩いの空間

井の頭公園晴れた日の昼下がり、京王線井の頭公園駅のホームに降り立ったとき、周りは青々とした緑に囲まれていた。一瞬、都会を忘れさせる静けさと鳥のさえずりにふっと心安らいだ。

今回は、JR「吉祥寺駅」から徒歩5分という立地で、平日でも気軽に立ち寄る人々や、近隣の人のお散歩コースとして親しまれている井の頭公園を訪れた。

井の頭公園大正6年、日本で最初の郊外公園として開園した井の頭公園。井の頭池は、古くから江戸近郊の名所として知られたところで、『江戸名所図絵』は「池中に清泉湧出する所七ヶ所ありて旱魃にも涸る事なし。故に世に七井の池と称ふ」として、徳川家康が湧き出る池の水を汲んでお茶をたてその清らかで甘美な水を賞揚したことや、三代将軍家光が鷹狩りに訪れて池のかたわらのコブシの木に小刀で「井の頭」と彫りつけたのが池名の由来であるという話を伝えている。

神田川の水源でもあり、昔から多くの人々の生活を支えていたのである。

井の頭公園森林に囲まれた池の周りを歩いていくと、池の源泉が湧き出ているスポットがある。そこは、地下からこんこんと水が湧き出ており、大地の恵みと力強さをひしひしと感じるところであった。

水が湧き出るところは風水的にもたいへんエネルギーに満ちた場所であり、癒しのスポットでもある。さすがは徳川家康が愛した湧き水である。

井の頭公園それから池の周りを30分かけてゆっくりと一周すると、様々な人間模様が見えた。ジョギングする人、家族でお弁当を食べる人、本を読む人など、それぞれが思い思いの場所で、自由な時をすごしている。

そこからは、都会の慌しい人や時間の流れはまったくといっていいほど感じさせなかった。

生活の中の緩やかな時間は、心と体を癒す最高の贅沢なのかもしれない。

井の頭公園

(取材・文:上杉勢太)

井の頭公園

京王井の頭線 井の頭公園駅から徒歩5分
JR中央線 吉祥寺駅から徒歩8分

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