今回は御茶ノ水駅からビル街を少し歩いたところにある都内のパワースポット、神田明神にお邪魔した。
神田明神は正式名称では神田神社と呼ばれ、天平2年(730)創建された。すでに1300年近い歴史を有する江戸庶民の守り神として古くから知られおり三柱の神様{大己貴命(オオナムチノミコト)少彦名命(スクナヒコナノミコト)平将門命(タイラノマサカドノミコト)}がお祀りされ、それらは家庭円満、縁結び、商売繁盛、事業繁栄の守護神として大変親しまれている。
関東大震災で、一度は江戸の昔日の面影を残す町々と共に、神田神社は焼失してしまった。
しかしながら再建を経て、平成に入ってからは御造替事業も行われ、今では外観はより一層美しい姿を取り戻している。
境内には、日本一大きな石造りの大国様がいらっしゃり、大手町の将門さまの塚は御参りの人々が絶えない。
日本には天照大御神(あまてらすおおみかみ)で有名な伊勢の神宮をはじめ、多くの神社には神がお祀りされている。日本人の信仰は、人々の生活の中で培われ、人々の神々への祈りによって、神社が創建されてきた。現在でも神社は、地域の崇敬を集め、お祭りを通して常に地域の発展、人々の繁栄が祈られている。神社の入り口にある鳥居は、古くから日本人が神聖なものを表すシンボルであった。そして神社の本殿の中には神々がお鎮まりになっている。
また神社の建築様式には、神明造り(しんめいづくり)、大社造り(たいしゃづくり)、春日造り(かすがづくり)、流造り(ながれづくり)、権現造り(ごんげんづくり)、などがあり、いずれも時代ごとの技術の粋が集められた歴史的建築であり、神社の建物は、周囲の森や景観にとけこむように、自然と調和して建てられていることが特徴的だ。
神社は、私たち日本人の祈りと技術とが交わり出来上がった聖なる造形といえるだろう。
今日では約八万社という数の神社が日本には存在する。
日常の中で当たり前のように神社を目にし、当然の如く御参りをする日本人。
困ったときの神頼みではなく、神社建築から古き歴史を感じに御参りに出向いてみてはどうだろうか。
東京の守り神たちが、訪れる人々を優しく包み込んでくれることだろう。
(取材・文:上杉勢太)














