かつては女人禁制だった高野山に対し、女性も受け入れた室生寺は「女人高野」と呼ばれてきた。
金堂では、ぷっくりした頬と切れ長の目、赤い唇が印象的な十一面観音像も見られる。
石段の下から見上げる五重塔は完璧なバランスで、ひとつの絵そのものになっている。この五重塔は、平成10年の台風で倒木により屋根部分が破壊されてしまったのだが、その後多くの人々の尽力により復興されたものだという。
深い木立の中に続く石段を上り詰めた先には奥の院があり、位牌堂と弘法大師をまつる御影堂がある。

室生寺は春のシャクナゲや秋の紅葉の名所としても名高い。
周辺には、断崖に彫られた仏像が見られる大野寺や、龍穴があり龍神がまつられる室生龍穴神社などもある。
(写真:室生龍穴神社 / 木々に囲まれた境内は薄暗く、ひんやりしていた。)
(取材・文:テジマアキ)














