
「置き去りにされたような孤独感」そんなあなたに…
ある日、友人宅の冷蔵庫をあけると、タッパに入った「ひやご飯」を発見。
そして野菜室の奥底に、しんなりした小さな人参と、白葱が1本ずつ。手前には、新しい人参と白葱が、みずみずしく自信たっぷりに輝いています。
その上の段には、明らかに焼くのが面倒くさいから手をつけないまま、野菜室の右端に放置されたままの「かわはぎの干したもの」が居ました。
シンク下の乾物入れを開けると、またもや奥底から、開けて忘れられた「いりゴマ」「ひじき」発見。
ひじきを戻し、人参を刻み、人参のヘタは薄切りにして味噌汁に。
葱を刻み、かわはぎを焼いて裂き、胡麻を炒りなおし、ご飯を温めて、出来上がったひじきと、カワハギ、胡麻を混ぜてお結びに。
そこに、「ピンポーン」誰かが訪ねてきました。その人は、失恋したばかりだといいました。私は思わずその人に、「今、置き去りにされた気分ですか?」
と聞いてしまいました。するとその人は、「そうです」と答えました。
初対面の人に、えらく失礼な質問をしたような気がして、とっさに私はその人に
「お結びと味噌汁、食べます?」と聞きました。
彼女は「食べます」と言ったので、そこに居たみんなで食べることにしました。
その人に、このご飯が出来るまでの説明をしました。
「このご飯の材料は、この家の冷蔵庫に忘れ去られてたものです。だからこのご飯の名前は、『置き去りにされた私』です。
だけど本当は、置き去りになんかされてないんです。
食べ物は冷蔵庫でクタクタになりながら、ここに皆が集まって食べてくれる今日の、この出会いの瞬間を演出するために、待ってくれていたんです。」
女性は、お結びをかじって、「美味しい」と言ってくれて、「私、置き去りになんか、されてないわよね。今は可愛くなるのを待ってるのよね」とおっしゃいました。
その場に居た全員が、その瞬間、「もうすでに可愛いやん!」と言って、その女性が笑顔を見せてくれました。とても可愛い笑顔でした。
写真は、その時のものではありませんがね。本当は「置き去りにされた私」じゃなく、良い名前が見つかるかもしれんません。
どこの家に行っても、手をつけずに放置してきた食材が待っています。今回は「レシピ」にならないレシピなので、家に残っていそうな食材のアレンジを紹介します。

| ご飯 | 適量 | |
|---|---|---|
| 手をつけずに置いている食材 | 適量 |

残っていそうな食材例:
