toni&忍昭和尚の食禅問答

「食禅(じきぜん)~器から禅を学ぶ~」、開催に際し「食禅」って一体何だろう?と疑問をお持ちの方も多いはず?!
そこで、toniさんと忍昭和尚に食禅についてあんなことやこんなこと、そして、お二人の素顔を探るべく少しプライベートな話(笑?)を含め色々と聞いてみました!

「食禅」という言葉は辞書にもなく、あまり耳慣れないのですが、忍昭和尚はどのように食禅とめぐり会ったのですか?
忍昭和尚 食禅というのは私が作った言葉です。坐禅が座る禅なら、食禅は食べる禅です。一般の方は毎日坐禅はしませんが、殆どの方が三度の食事をとります。特別なことで学ぶのではなく、日常茶飯事の中で禅を学ぶ方がわかり易いのではないかと考えたのです。
toni 食禅って和尚が創った言葉だったんですね!パイオニア!!かっちょいい~
タイトルにも“器から禅を学ぶ”とありますが、このワークショップ開催へ忍昭和尚を駆り立てた応量器の魅力は何ですか?
忍昭和尚 応量器はお釈迦様の頂骨であるとされ、頭鉢(ずばつ)とも呼ばれる。普通はなかなかお釈迦様に触れることはできませんが、応量器は直接触れることができるのです。器を大切に扱うことにより、私達の命を支える食物を慈しみを持って頂くことができるのです。また、800年変わらぬ作法は時空を超え、いにしえの禅のマスターとまみえることにもなります。先ずは、なによりも作法の美しさ、そこに流れる時の美しさに包まれてみることです。
実際に食禅を体験されたtoniさん、普通の器でいただくのと応量器でいただくのとどんな風に違いましたか?(もう少し詳しく教えてください!)
toni

普通の器で頂くことと、応量器との違いというより、私にとってまず衝撃だったことがあります。それは「食べる時の音」でした。

これまで、食べ物を噛む時に出す音が、食材によって違うことが面白いと感じてきました。
私達の先祖が土にかえり、新たに命となって私達の体に入ってきてくれる。それは先祖たちの魂と共に奏でる音楽だと感じたからです。
それこそ、和尚の言葉にある「時空をこえて、マスターたちとまみえること」だと。私はその「音」を楽しんできました。
ところが忍昭和尚に応量器の食事作法を教わる中で、「たくあんを噛む音を立てないようにする」と言われて、衝撃を受けました。
そして「先祖と奏でる音楽」と考えながら食べているうちは、自分が「いま」以外の何かを意識しているのだと気づきました。

普通の器では、すでに盛り付けられた食べ物を崩していく食べ方をします。
私はそのことに、なぜか物足りない、味わい方が浅い、と感じてきました。

料理人は料理のために皿を選び、美しく盛り付けます。それは絵画です。
この場合、ひとたび箸をつければ完全な絵は破壊されます。壊されて体に入って土に帰る、このプロセスが好きで料理という芸術を続けてきました。しかし応量器では小さな器に入った食べ物を一口ずつ意識していただくことができます。
それも同じく破壊ですが、その破壊に至るまでのプロセスの丁寧な美しさに惹かれます。
まず祈りがあり、袱紗を開く、器や箸、匙などを並べる全ての動きに、生命の美があふれています。
自分の手でいただいている食べ物が少しずつ器から減っていく様子を見ているだけで、流れる時間、自分自身と全ての存在がいとおしいのです。
また、他の方が応量器で食事をいただく姿を観察していると、その方の静かな美しさが、全身からにじみだすのです(実際の修行では、他人を観察してはいけないのでしょうけれど)。

昨年、京都のお寺で開かれた3日間のワークショップで料理をお出しした際、応量器を使う機会に恵まれました。
私は食事の時に、忍昭和尚に教わった作法を、うろ覚えながらも実践してみました。すると最後の日にある初老の男性が皆の前でこう言ってくださったのです。「ト二さんが食べている姿が本当に美しかったので、食事の度に見ているのが楽しみだった」と。
私はびっくりして照れましたが、その時に忍昭和尚の言葉を思い出したのです。
「この器でいただくことは、仏様になるということなのです」

このような体験は、普通の器ではできないのでは、と感じます。

「粥一杯で昇天」は誰でもできるのでしょうか?(コツがあったら教えてください。(笑))
toni 昇天したのは私が単純でエロい昇天好きなだけかもしれませんよ(笑)
応量器を体験するなかで、自分の体や心に起きることを素直に味わえばいいと思います。
○○しなければ、と考えずに。
忍昭和尚、toniさん、
この食禅ワークショップはどんな方に体験していただきたいですか?
忍昭和尚 すべての人に味わっていただきたいと思いますが、特にと言われるなら、摂食障害をかかえている方にきて頂きたいと思います。
toni 老若男女問わず一生に一度は味わっていただきたいと願います。
摂食障害で悩んでいる方、また心のケアやサポートをされる方、表現アート等に関わる方にも是非体験していただきたいです。
この食禅ワークショップのために毎日スカイプで会議しているというのは本当ですか?(どんな内容を話されているのですか?少しだけ教えてください。)
忍昭和尚 毎日ではありませんが、食を通して生きること、生き抜くこと、宇宙から男と女、禅の話などエロエコトークをしています。
toni エロエコトークとは、さすが師匠!!アートについてもたくさんお話を伺っています。ちなみに私は「師匠かっちょいい!」を連発しています(笑)
この食禅ワークショップがより楽しくなるキーポイント(食禅攻略ポイント(?))をこっそり教えてください!
忍昭和尚 素直さが必要です。我見が一番邪魔をします。
toni 予備知識や先入観を手放して、飛びこんじゃったからには、楽しむことかなあ。
(話を戻して…)忍昭和尚、toniさん、
で、食禅って結局何ですか?(一言で表現してください!)
忍昭和尚 ただ食べるこの深さに涙する
toni 時空を越えたエロス
最後に、忍昭和尚、toniさん、ファシリテーターを務めるお互いの魅力ってどんなところですか?
忍昭和尚 お粥で昇天する位の敏感な感性とど阿保なところが魅力です。
toni 100%絶妙のタイミングでキメの言葉が降ってくるのが最高にカッコいいです!
それから、すんごいお茶目で繊細なので魅力的です♪

皆さんいかがでしょうか?食禅とは一体何なのか少しずつみえてきましたか??

実は私もスカイプにお邪魔したことがあるのですが、お二人の掛け合いは絶妙で深い話あり笑いあり…。耳が離せません。

皆さんもぜひ是非toniさんと忍昭和尚の世界を楽しみながら、食禅とは何なのか実際に体験してみてください♪
(SQ Life ナツカ)

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